縟瘡予防のための職員研修~外部講師を招いて
2024.08.28
「従業員を対象とした医療に関する研修」の一環として、縟瘡予防対策のための研修を実施
講師にお招きしたのは、礪波市にある国立病院機構 北陸病院の老人看護専門看護師であり、かつ、石川県立看護大学大学院の博士課程で、学びながら看護学の研鑽をつまれている、辻めぐみ先生。
第三千木園ひきだでは褥瘡対策委員会を毎月開催し、褥瘡のリスクがある方のアセスメントと対策を行っており、褥瘡ゼロを続けておりますが、褥瘡の発生メカニズムやその対策における最新の知識を深めたいという思いから研修を企画。
夕方の業務終了後に多くの職員が集まり、真剣に聴講しました。
褥瘡の発生原因や好発部位等は存じておりましたが、最近では、褥瘡の発生因子を意識するうえで、マイクロクライメットの考え方が加わったことが新しい学びでした。マイクロクライメットとは皮膚局所の温度と湿度のことを指し、人は眠っているときも皮膚局所の体温を下げるために、シーツの冷たい部分に寝相を変えて動いたりするのだそうです。
これまで、圧迫・摩擦・ずれを意識してきましたが、マイクロクライメットの考え方によれば、褥瘡の予防には体温と湿度を上げないことも肝要ですね。